島根県西部を流れる「高津川」は、国土交通省の2007年度の水質調査で、全国の一級河川の中で見事第1位に選ばれました。
また、この日本有数の清流で獲れる「鮎」は人気が高く、周辺の名産品になっています。
ワサビの生育には、豊富できれいな水温9~16度の水と、砂地などの透水性が良い土壌が必要です。また、強い日光を嫌います。
大量のきれいな水のある場所に生育が限定されるため、栽培の難しい農作物としても知られています。
ワサビは数少ない日本原産の植物で、古くから日本各地に自生していました。
太古から薬草などとして使われたり、年貢として納められたり、鎌倉時代には食用にされていたようです。
当時の上流階級において珍重されるほど、ワサビは大変貴重なものでした。
湧水や渓流で育つわさび。
湧き水、渓流水が十分に利用できる環境にワサビ田を作り、水を利用して栽培されたワサビのことです。
流れのある清涼な水で育ってこそ、鮮やかな香味と辛みのワサビに育ちます。
水わさびの様式は主に、畳石式、渓流式、地沢式、平地式、北駿式に分けられます。
ワサビは水生植物ですが、陸で栽培できます。
林間地を利用し、冷涼で湿気が多い畑でつくり、これを畑ワサビ・陸ワサビと呼びます。
日本の自生ワサビは、もともと陸のものでした。
年々ハウス栽培のわさびの生産量が増えています。
花ワサビとは春先に咲く白くて可憐な花です。
根ワサビが年中手に入るのに対して、
花ワサビは春だけの物です。
食用にするものは、花を咲かせる前のつぼみ状態の若い花茎で、花ワサビとして
1本1本手で摘み取っていきます。醤油漬けなどにして食べられることが多いです。
3月上旬から4月初旬までが花わさびの季節です。
辛味もあり醤油漬けにしで食べるととても美味しいです。
1級河川高津川に注ぐ渓谷で育った水わさびや、高津川を囲む山々で育った畑わさびは全国でも評価を得ています。
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